日銀による追加緩和金融政策の話が市場に出てきた模様。
インフレ目標2％と謳っているものの、原油安から到底及ばない数値に下がっている状態。
そもそも原油価格上昇がインフレ目標に影響するってのがおかしな話だと思うんですよ。もちろん輸入物価が下がれば製品自体の価格が下がってインフレにはなりづらいという理屈はわかるものの、一次産品の価格上昇を考慮しながらってことは、消費が減るってことにならないんでしょうかね？
景気が良くなるって言うのは、お金が世の中に出回るということ。
貯蓄率が上がるとか下がるとかじゃなく、入ってきたお金が多くて、出て行くお金が多いということ。
卵が先か鶏が先かの話ではありませんが、出て行くお金をイタズラに多くしても、入ってこなければ余計に景気は悪化するって話。
入ってくるお金を多くすることを考えなければ、そもそも論として本末転倒。
こんな状態で金融市場に催促されるがままに追加緩和を行ったら、最悪の事態が考えられますよ。
放っておいてもインフレになりやすくなるし、ハイパーインフレだって視野に入ってくるでしょう。
今の金融政策って、荒れた大地で作物を育てようとしているようなもの。
荒れた大地に種だけまいて「勝手に育て！」と。
育つわけが無いことなど、幼稚園児でもわかると思うんですけどね（笑）
大地を耕すところから初めて、作物が育って収穫できる時期に合わせて種をまく。
基本だと思うんですよ。
そして、決して放置などせず、世話をする。
その上で、天の恵みも味方ををしてくれたならば、豊作になる。
今の金融政策は種をまいて、肥料だけをガンガンやっている状態。
水だって溢れるくらい与えちゃうよ！って状態。
根腐れしちゃうよ……
まぁ、日銀が悪いわけじゃないんですけどね。
日銀は種をまいて肥料を与えることしか出来ないのだから。
大地を耕すことができない実体経済と言うのがマズイんですよねぇ。
安心の出来ない世の中だってことの原因が何処にあるのか？その辺を解決できなければ、荒れたままの大地・日本が根腐れしちゃう日も近いのかも……
