連日トランプ米大統領が暴れまわっている印象ですが、トランプ米大統領の発言でマーケットも一喜一憂。
ありがたいやら、はた迷惑なことこの上ない状態だわ……
トランプ米大統領の発言は、非常に目立っておりますが、マーケットはこれだけで動いているわけではありません。
トランプ米大統領の発言だけで動いている方が恐ろしいと言えば恐ろしいことです。
他に目立った材料となれば、英国のEU離脱。
最高裁判決で議会の承認がなければ、離脱手続きができないと言うことになりました。
議会の承認も得られるようですから、英国はめでたく?EUから離脱です。
しかし、ここで火種が存在します。英国と言っても正式には「the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」であり日本語では「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。
通称UKであり、連合王国なのです。
今回の最高裁判決では「北アイルランド、スコットランドならびにウエールズから同意を得る必要がない」となっており、連合国でありながら、他の国々を無視して英国はEUから離脱するということなのです。
スコットランドを同等に扱っていない!と騒ぐのも当然。「独立住民投票が再度実施される見込みが強まったと表明」している状態で、大きな火種になっております。
スコットランドでは昨年の国民投票でEU残留派が離脱派を上回っている状態で、独立されたときには英国にとってのダメージは非常にデカイわけです。
米大統領があんな調子で、EU圏も火種を抱えっぱなし。主要通貨だと残る日本は?となれば、相変わらずの状態。
金融不安定は続くようですから、マーケットの変則的な値動きも考えておく必要があるのでしょう。