25年10カ月ぶりの高値を付けたと盛り上がっている株式市場。
25年10カ月ぶりの高値は素晴らしいことだと思いますが、表現方法が凄いですよね。
「25年10カ月ぶりの高値」と聞いてどんなイメージになりましたか?そして、ちゃんとチャートを調べましたか?
新聞の言っていることだから正しいと鵜呑みにしないことが重要です。正しいことばかり言っているわけではないでしょうから。
25年10カ月となれば、ほぼ26年前。現在11月ですから2月ということになり、2017年から25年を引けば1992年の2月ということになります。
1992年は何をしていましたか?私はまだ学生から社会人になるときですかね?
では、その頃ってどうだったのかということですが、バブルが崩壊していた状況。就職戦線では「最後の売り手市場」と言われていたときであり、バブルの恩恵は全く受けられなかった可哀想な年代。
そして、日経平均株価の高値っていくらだか、そしていつ付けたのかを知っていますか?知っていたからって1円にもなりませんが……
とりあえず、行きかけの駄賃ですので申し上げておきますが、1989年12月29日にザラ場で3万8957円44銭を付けたのです。
これがスッ天井。またの名を大天井といいます(笑)
25年10カ月ぶりの高値は喜ばしいことですが、1989年12月29日の3万8957円44銭から下げている道中で付けている値段を指して、現在の戻り高値を比較しているだけ。
高値を追っている今の相場は、25年10カ月前に下落道中で付けた価格を取ってきただけの話。
こういう表現をしても全く間違いではないですが、全く盛り上がっていないように受け取れるから不思議。
同じ値段を使って説明をしているのに、表現の仕方でだいぶ違いますよね。
盛り上がらない表現方法を使うと「悪意がある」というような言われ方をしますが、盛り上がる表現って「煽っている」だけなんですけどね(笑)
何処まで冷静に客観視して眺められるかがポイントなのでしょう。
個人的に今の値動きは、スッ高値からド安値までの下げに対する半値戻りという形で考えています。
半値戻りは全値戻りという格言がありますが、果たして格言通りに動いてくれるかどうか……
今の相場が簡単に崩れることもないのでしょうが、みんなが思うように動かないのが相場。
「相場とお化けは淋しい方に出る」と昔から言いますから(笑)
詳しい検証についてはこちらを
そして、この株価の好調が終了するときに考えられることはこちらを御覧下さい。