日経平均株価が下がってくると、大騒ぎを始めるのが年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の運用成績。
「株式比率をあげたから、損が出たんだ!」だとか「債券だけで運用していれば、こんなに損など出てはいない!」と言いたい放題。
しかし、日経平均株価が上昇してきても誰も誉めてあげないんだから、GPIFだってやってられないでしょう(笑)。
運用をするということは、リスクを取ってリターンを求めるということ。
リスクを小さくすればリターンも小さいし、リターンを大きく求めるのならばリスクだって大きく取らないとならないということ。
こういう基本的なことを無視してすべて「結果論」で話すし、悪いときにだけ大騒ぎをするのだから、「どうなんだろうねぇ?」と思う次第。
「どうなんだろうねぇ?」と思ったことを以前エントリーしてあるので、ご興味のある方はどうぞ。
以前エントリーした日付が2016/04/04であり、本日が2016/04/28なので1ヶ月経過にもなっていませんが、日経平均株価がどうなっているか知っていますか?
日経平均株価の週足です(出処 StockCharts.com)。
13週移動平均線・52週移動平均線・RSIにMACD、そして一目均衡表を重ねてあります。
今回のチャートを眺めてどう思いますか?
2月の安値を試しに3月から4月にかけて下げた日経平均株価。
安値を取れずに反発してきているし、もしかするとのダブルボトム。
MACDがゴールデンクロスし、実線は13週移動平均線とゴールデンクロスし、一目均衡表の基準線を挟んでの攻防戦。
ここから買っても遅くないのかも?と思わせるようなローソク足。
2015年6月・7月の高値からの下降トレンドを否定できるような状態ではないため、ダブルボトムが発言を得ているのか?それとも右肩下がりのトレンドが発言権を得ているのか?が疑問な部分が残るものの、2016年2月にRSIが30割れを見せていることを考えると、上に出てきても不思議のない状況なのだろうと。
個人的な見解ですので、最終的な売買の判断はあなた自身でお願い致しますが、週足から中長期的な判断をすれば押し目買いで行けるのでは?と思わせてくれるチャートとなっています。
もちろん、反対に動いてくることも想定しながら対応が必要ですし、株価予想をするエントリーではないので、チャート分析はこの辺にしておきますが、「ローリスク・ハイリターン」という夢物語を追い続ければ、詐欺あってしまうのが関の山です。
「リスクを取ればリスクに見合ったリターンを得る権利を手にすることができる。」
基本的なことを無視して、見て見ぬふりなどせずに、視野を広げて何事も見ていきたいものですね。
GPIFには何の繋がりもないので、かばう必要などないですが、代わりに頑張って運用をして貰っているのですから、責めることなどしたくない。
今後もリスクを取って頑張ってもらいたいものです。