値幅・日柄から考える日経平均株価

日経平均株価の勢いが止まらない。
金融経済と実体経済は別物と考えてはいるものの、金融経済の勢いにはびっくり。
日経平均株価のチャートは強いわけだから、「売り」という選択肢はないが、それでもここまでくると買えなくなってしまう。

買えない相場は強いと昔から言うが、買えないから買わなければならないのだろうが、それでも買えないから強い相場なのだろう。
もちろん、日足レベルや時間足レベルでは、短期的な売りのシグナルを出してはくるものの、すぐさま否定して高値を取るのだから強い相場だと認める必要があると思われる。

ここで、何故ここまでの上昇を見せているのか?チャートから冷静に判断をしたくなったので、月足から眺めてみた。
すると、ある仮説が浮かんできた。
「バブル崩壊の精算が済んだのでは?」

1989年12月29日瞬間高値が38957.44円。これが日経平均株価の最高値であり、バブルの天井と言っても過言ではない数字。
そして、さまざまな戻りを入れてきたものの、世界的な大不況を産んだリーマン・ショック。
リーマン・ショック後に付けた安値が2008年10月28日の6994.90円となっている。
この安値がバブル崩壊後の最安値となっているのだから、相場というのは恐ろしい。
日本が勝手に作り上げたバブル景気。それで天井を付けた相場が、米国の金融破綻で底をつける。
完全に膿を出し切った格好となったのかも知れない。

38957.44円から6994.90円までの下げに対する戻り
0.382=19204.59円
0.5=22976.17円
0.618=26747.74円

天井探しをしても無駄だとは思うが、現在は半値戻りを目指している状況。
今月、もしくは来月には、半値戻りを取る取らないの話になってくるのだろう。

月足の相対力指数も70オーバーをしてきた状態であり、破裂するのも時間の問題か?
米国の利上げが実行されたときは、材料としてまずはちょうどよい頃なのかもしれない。
本丸は2018年3月が、バブル崩壊から2008年10月までの期間(226本)に対し、2008年10月から2018年3月の期間(113本)が半分の日柄に当たる。
値幅で半値戻り、日柄で半分の日柄……(2018年3月まで上昇すれば0.618の戻りも視野に)
ここから3月までは注目をしておきたい。

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