相場・マーケットは時間と値幅で成り立っていると考えています。
チャート眺めれば、縦軸に値幅が、横軸には時間が記入されており、相場・マーケットが時間と値幅で成り立っているというよりも、チャートが時間と値幅で成り立っていると言っても良いのかもしれません。
チャートが時間と値幅で成り立っているのならば、相場・マーケットが時間と値幅成り立っていると言っても過言ではないと思われます。
その昔は、「大引け三段抜き」は時間軸を無視したチャートになっていましたが、現在では「大引け三段抜き」でさえ時間を無視したチャートとはなっていません。時間の経過をしっかりと加味したチャートになっています。
値動きには敏感になる人も、時間の経過にはある意味無頓着。値動きがなければ、「値段が動かないのだから何もなかった……」となり、その日を過ごしてしまいがちですが、間違いなく日柄の経過は行われているわけです。
値動きの変動がなければ、利益も損失も生まれていないのだから、時間の経過を考えるのは無意味であるという意見もあると思いますが、個人的な見解ですが、価格変動がなく時間の経過だけが行われた日は、時間的な損失を被っているのです。
金利を考えてみて下さい。何もしなくとも貸し手は金利を手にしますが、借り手は何もしなくとも金利が発生します。時は金なりということわざがありますが、時間にはお金が絡んでいるのです。
では、チャートにおいての時間と値幅ですが、ここでは時間の経過に注目して述べておきたいと思います。
チャートではトレンドを確認することが出来ます。そのトレンドもいつまでも同一方向に進むわけではありません。上昇すれば下落をするし、下落をしていれば上昇もする。これが相場・マーケットとなるのですが、1日値動きがない状態で時間だけが経過すれば、上昇トレンドならば上昇のトレンドの時間を費やしたことになり、価格の上昇をせずに時間を消化してしまったことになります。
上昇の日柄に対しての下落の日柄という考え方も相場・マーケットには存在しますが、上昇の日柄が1日消化されたならば、下落の日柄に一歩近づいたことになります。
日柄を無視したチャートは意味をなさないということになります。相場・マーケットは時間と値幅で成り立っているということを忘れずに、値幅の変動と同等に時間の経過に気を配ってもらえればと思います。みんなの見ていないところに、チャンスは落ちているものです。