勝つためには、諦めないことと諦めることが秘訣!

相場・マーケットは勝つためにやっているのでしょうし、運用と名乗るわけですから、運用益を出さないと意味がないのでしょう。しかし、そう簡単に利益など出てこないのが相場・マーケットです。そもそも、負ける人が存在しないと、勝つ人が生まれないのですから、シビアな世界です。

何事においても、負けを認めなければ負けません。もちろん勝負事においても負けを認めなければ負けません。負けを認めた時点で負けが決定づけられるのです。ですから、「負けました」と言わず、負けを認めなければ、絶対に負けないのです。相場・マーケットに絶対はありませんが、誰になんと言われようと、自ら負けを認めなければ、相場・マーケットにおいて負けることはないのです。これは極意と言っても過言ではありません。
以前、肉を切らせて骨を断つのが相場だと申し上げましたが、骨を断たれなければ負けないのが相場だということです。

諦めずにやり続けることが成功の秘訣だと言われることがあります。しかし、この諦めずにやり続けると言うのは、やり続けられるだけの精神力があるというだけです。失敗しても失敗してもやり続ける精神力、良く言えば強い精神力の持ち主ですが、悪く言えば諦めが悪いということ。しつこい性格じゃないと、諦めずにやり遂げるのは難しいものです。ですから、この諦めずにやり続けると成功するというのは、ある意味では精神力の話となります。

誰だって諦めたくて諦めるわけではなく、資金が続かないという諦めざるを得ない状態になるから諦めてしまう場合もあるのでしょう。精神力は負けていなくとも資金的に敗れてしまい相場・マーケットから強制撤退させられてしまうパターンも存在しています。
資金が無くなれば誰にも相手にされないのが、相場・マーケットであり金融経済だと言えるのですから。

一切負けを認めなければ相場・マーケットにおいても負けとはならないのでしょうが、資金がなくなれば参加など出来やしません。相場・マーケットから退場をしたくなくても、資金が尽きれば、強制的に退場させられ、負けのレッテルを貼られ、それで終了です。
もちろん、相場・マーケットは寛大ですから、資金さえ用意すればいつでも迎えてくれます。資金さえ用意すれば……とは言うものの、何処かの大富豪の方ならば、湯水の如く次から次へとお金も湧いて出てくるのかも知れませんが、普通の、一般の、ごく平凡な方ならば、投資に回せる資金など限られています。投資に回せるお金が尽きてしまえば強制退場となるのが、相場・マーケットなのです。

と、言うことは、資金を枯渇させなければ、相場・マーケットから退場させられることはありません。自ら相場・マーケットに見切りをつけなければ、退場がないということになります。
資金を枯渇させないということは、「勝つしかない!」となるかも知れませんが、もちろん、とことん負け続ければ資金は自然となくなりますが、強制退場させられないようにするには、ある程度負け続けていても可能なのです。

発想を逆転させて考えてみて下さい。投資に回せる資金は限られている。その資金が無くなれば強制退場。と言うことは、資金が無くならなければ良い。参加できる資金さえあれば強制退場させられない。強制退場させられるまでは負け続けても良い。
参加者一人一人資金量が違いますから、一概に何処まで負けても平気だと具体的な数字はあげられませんが、最低限参加できる資金まで負け続けても良いのです。心が折れない程度に……。

ボクシング

ボクシングって知っていますか?知っていますよね?ボクシングって、最後の最後まで行ってしまうと、レフリーたちの主観で勝敗を決められてしまいますが、それまでの間ならば、何発のパンチを喰らってもダウンをしなければ最後まで戦えますよね?
致命的なパンチを喰らわず、たった一撃の致命的なパンチを撃ち込めば勝てるのがボクシング。
相場・マーケットもどんなに負けても致命的な負けを喰らわなければ、一撃で大逆転が出来るゲームなのです。

1勝9敗でも相場・マーケットは勝てるということを聞いたことはありませんか?1勝9敗でも確かに勝てますが、これには問題があります。「9敗しても心が折れないこと」が条件。たいてい3連敗すれば心は折れます。次の手が出しにくくなります。
資金的には余裕があっても、心が折れたら、相場・マーケットからは自ら退くという結末になります。

致命的な負けを喰らわないためには、最初に「出口を決めておく」ことが大切でしょう。幸いに利益を出すときも、逆に不幸にも損切りを出してしまうときにも、最初から出口を決めておいて参加することが重要となります。

その時の相場・マーケットの流れによって、微調整を加えながらの対応となりますが、出口を最初から決めて参加していれば、致命的な傷を負わずに済みます。
俗に言われる、ストップロスの設定と言う事になります。

ストップロスの設定とひと言で言ってしまうと簡単ですが、ストップロスの設定には「資金管理」や「危機管理」の能力等が必要となってきます。適当にストップロスを設定していたのでは、何もやっていないのと一緒なことになります。自分の資金を運用する上での資金管理をし、状況に応じた危機管理。一筋縄では行きませんが、これらを身につけて参加しないことには、戦場に竹やり一本で突っ込んで行くようなもの。一発で致命的な傷を負わされてしまうことでしょう。

相場・マーケットから退場させられてしまうのは、精神面でやられるか?もしくは資金面でやられてしまうか?のどちらかだと言えます。
精神面でやられないようにするには、負けを認めない強い精神力、諦めない精神力が必要なのでしょう。この精神力が何処かでプッツンと切れたときには自主退場となりますから。
そして、資金面でやられなければ参加し続けることは可能です。資金面でやられないようにして行くには、「資金管理」や「危機管理」なとの能力が必要だという事になりましょう。資金が枯渇すれば、強制退場が待っているのです。

極端なことを言いますと、精神力には諦めないことが大切ですが、「資金管理」や「危機管理」などには諦めることが大切になります。矛盾していますが、これは表裏一体のことであり、どちらのバランスが崩れても良い結果には結び付かないものだと思います。

最後に大切なことを申し上げておきます。相場・マーケットは勝率を競うゲームではありません。回収率を競うゲームなのです。

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