投資を勉強するのに必要な学問って?

よく聞かれることなのですが、「相場を勉強するのにオススメの本があったら教えて下さい」と。たぶん、このように聞いてくる方々は有名どころの書籍などは読まれていると思いますし、とにかく勉強熱心ですから、たいていの知識を得ていると思います。

ですが、相場・マーケットというのは、どんな学問が必要なんでしょうかね?あくまでも個人的な見解ですが、相場・マーケットで利益をあげるのに、物凄く大切なようで一番いらない学問は経済学だと思っています。

こんなことを言うと「馬鹿か?相場で経済学が一番いらないって、少しでも信じてこの本を買ったのに……」と思われるかも知れませんが、よく考えてみて下さい。経済学と相場・マーケットは一番近いように感じますが、思い込みじゃないですか?経済学の何処が相場・マーケットに役に立つと思いますか?
そもそも経済学が一番必要な学問ならば、経済学者は皆、相場・マーケットで利益をあげて悠々自適な生活を送っているのではないでしょうか?大学の教授だって、学校から研究費など貰わなくとも、相場・マーケットから資金を集めて自分の研究費に充てやしませんかね?
学問としての経済学は大切だと思います。ですが、相場・マーケットに学問としての経済学が必要でしょうか?相場・マーケットは活きています。ナマモノである相場・マーケットに経済学が対応していますでしょうか?
ちょっと意地悪な言い方になるかもしれませんが、相場・マーケットの中で経済学が必要なのは評論家だけではないでしょうか?プレイヤーとして相場・マーケットに参加するのに果たして経済学が必要なのでしょうか?余計なことを知っているがために、手かせ足かせになってはいませんかね?
評論家ならば説明をする必要があるので、経済学というものを駆使して説明するのでしょうが、プレイヤーは誰かに相場・マーケットを説明することもなく、ただ、利益をあげるためだけに参加しているのでしょうから、全く必要がないと思いませんか?思い込みだと思いますよ、思い込み。この思い込みというヤツは、たいへん厄介なやつなのではありますが……。

こんな仮説をあげたならば、もしかしたら多くの方が納得してくれるかもしれません。
「経済学が万能ならば、不景気など世の中から無くなるのではないか?」

経済学は万能ではありません。経済そのものが「ナマモノ」なのです。歴史は繰り返しますが、形を変えて繰り返しているというのが私の持論。
歴史は形を変えて繰り返すから、前回使えた景気浮上策が今回は使えないということになるのでしょうし、もし、経済学が万能ならば、バブル崩壊後の日本の失われた20年などなかったと思います。
誰が好き好んで不景気な時期を長時間作りますか?みんながハッピーの方がよいでしょうし、世界中から不景気が無くなれば不平不満だって減るでしょうから、無駄な争い事だって減ることでしょう。
しかも、日本の金融政策だって世界の金融政策だって、そんじょそこらの経済学者たちが決めているわけではありません。日本のそして世界のトップレベルの経済通の方々が血眼になって景気を良くしようと必死になっても簡単なことではないと言う事実が現実に存在しているのです。

考える人

話しは若干逸れますが、米国はQE3からの出口戦略に向かっており、成功するか失敗するかは時間が教えてくれるのでしょう。一方で日本の異次元緩和政策は、まだ出口戦略を語る時期では無いのでしょうが、日本の異次元金融緩和策の出口戦略を米国のQE3と同じことをやっても失敗すると思います。入り口は同じような形で入りましたが、出口まで真似をしたら失敗するでしょう。理由は簡単で、米国と日本とではそもそも全く違うからであり、人口を考えても増え続ける米国と減り続ける日本とで同じ政策では……と、思うのですが、私のような経済学士しか持っていない人間の考えていることですから、日銀の方々は百も承知のことでしょうけれどもね。

では、どんな学問が相場・マーケットには必要なのか?あくまでも、あくまでも個人的な見解ですけれども「心理学」と「統計学」です。

「統計学」から行きますが、確率です。天才でもなければ確率に頼った方が無難でしょう。不確かな状態で大切なお金を張るのならば、確率の高いときにお金を張ったほうが利益を得られる確率が高まるのは、何となくでもご理解頂けると思います。
極限の勝負を相場・マーケットから得たいという方には不向きなモノだと思います。興奮も何もあったものではないのが確率になりますから。この辺は相場・マーケットを「投機」と捉えるか?それとも「投資」と捉えるか?になるのではないでしょうか?

ただ、私は統計学も心理学もさっぱり分かりません。大学で心理学の単位は取りましたが、それだけの話しです。統計学だって簡単な統計学の本を読んだ程度。これといって特に勉強することはないと思いますが、心理学というか人の気持ちっていうのは大切にした方が良いと思うのがこれまでの経験則になります。

相場には売り方と買い方が存在します。場を通した向こう側に反対売買をしている人がかならず存在するわけです。あなたの玉に利が乗っている状態ならば、あなたが仕掛けたときに反対の玉を持っている人は引かされている状態です。逆にあなたが引かされていれば、場を通した向こう側の人は利が乗っている状態。
ここから考えられることは、あなたと反対の売買をした人の気持ちを知ること、想像することが大切だってことです。人はどうしても自分を中心に物事を考えてしまいがちになります。しかし、ここで一歩引いて相手の気持を知ることが必要なのでしょう。

哀しいかな人は、利が乗れば天狗になり、損をすれば世の中の不幸を自分一人で背負った気になります。しかし、ゼロサムゲームの場合には、必ずあなたと反対の売買をしている人が存在していますから、その人の気持ちを考えることができれば、あなたが次に取るべき行動も決まってくるのではないでしょうか?

「相場を勉強するのにオススメの本があったら教えて下さい」と質問をされたときの私の回答は、「これと言ってありません。しかし、強いてあげれば、心理学と統計学の本となります。」ということになります。

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コメント

  • 私も経済学士ですが、経済学を学んだ人が必ずしも投資をしない理由は、心理学部を出たのに何で心理学者にならないと言ってるのと同じでは?
    経済学を学んで不動産営業をする人もいれば、心理学を学んでキャバ嬢になる人もいます。
    孤独な投資に熱中したいと考えない人が世の中ごまんといる事は十人十色ですから当たり前ですよね。

    by ケインず 2018年11月20日 6:01 AM

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