投資に使う資金とは?

投資を始めるときに最初に考えておきたいことは、「利益を上げるために始める」と言うこと。いたら申し訳ないので断定などできませんが、「損をするために、投資を始める」と言う方は、たぶんいらっしゃらないと思います。しかし、投資を始めてしまうと「利益を上げるために始めた投資」だと言うことを忘れがちになるのも事実なのです。事実であって大勢いるわけです。
資金が枯れてしまえばマーケットからは強制退場です。資金のない人をマーケットは相手にしません。ですから常にマーケットに参加し「ファイティングポーズを取り続けなければならない」ということになるのです。これは常に「ポジションを取り続ける」と言うことではありません。ポジションなど無くてもいいのです。参加すべきところで参加し、参加すべきところではないと判断できたときには「参加を見送る」というメリハリは必要です。

では、「参加すべきところ」だと判断したとき、「ありったけの資金をぶち込んで良いものかどうか?」と言う問いかけにあなたならばどのように答えますか?私は「一世一代の勝負をかけるのも良いのかもしれませんが、博打になりかねません。」と答えます。ですが、一世一代の勝負をかけると言う人を否定したりしません。その勝負で大勝ちすることもあるでしょうし、自分の資金をどのように使おうが自己責任。決して否定などできませんが、オススメは致しません。
一世一代の大勝負を仕掛けて勝っても負けてもマーケットから引退と言うことならば、何ら問題もないことでしょう。しかし、大抵の場合、マーケットに参加し続け、勝ったり負けたりを繰り返しながら利益を積み重ねるということになると思われ、資金管理の点からすると、一世一代の大勝負はオススメができないということです。

鍵

「どのくらいの資金配分が良いのか?」と聞かれることがありますが、「ファイティングポーズと取り続けられる資金」ということになります。これは人によって違ってきますから何とも言えません。投資にぶち込む1/5からスタートするとか1/3からスタートするとか様々なことを言われておりますが、人によって感覚が違いますから、とにかく大切なことは「負けてもファイティングポーズを取り続けられる資金」だと言うことになります。

だいたいにおいて、投資の本となるとお金が無ければ投資など出来ませんから「ある程度のお金を持っていることが前提」となっております。ですから「元手がないときは元手が貯まるまでどうすればいい?」という話しが一切ないのが投資の本となります。100万円がスタートとか300万円がスタートとか、必死にそこまで貯められるのならば問題ないでしょうが、100万円だって使うのは簡単ですが、貯めるのは大変です。
もちろん、「何処かから借りてきて……」などというのはオススメできません。ここまでの経験上、サラ金からお金を借りてスタートして莫大な利益を出した方を一人だけ知っています。サラ金からお金を借りてスタートした方もその方だけですが、決してオススメのできる芸当ではありません。相場・マーケットに敗れてしまうときというのは、「資金的にやられてしまうか?」もしくは「「精神的にやられてしまうか?」ということになると思います。ですから、最初から借りたお金でスタートを切るというのは「資金的にも精神的にもマイナスからのスタート」ということになり不利だと言わざるを得ないでしょう。
マイナスからのスタートで勝ちに行くとなれば、人並み外れた精神力が無いと無理。決してオススメの出来るシロモノではありません。

と、いうことで、資金が全く無ければ投資・運用、ましてや相場・マーケットに参加することの前提条件を満たしていないということになります。
しかし、少額でも投資は出来るのです。それは「レバレッジを効かせる」と言うことです。レバレッジという言葉はご存知の方も多いと思いますが、ひと言で言えばテコの原理です。小さい資金で大きな資金を動かす。例えばFXなどは25倍のレバレッジですので、1万ドルの取引をするのに1/25の資金となる400ドル分の日本円があればいいのです。本来ならば1万ドルの取引をするのに1ドル=110円ならば110万円必要なのですが、4万4千円で済むのです。これは最低限ですから余裕をもたせる必要が実際にはありますが、理論上110万円の取引をするのに4万4千円で済んでしまうのです。これならば数ヶ月で用意ができませんか?これも用意することが難しいとなれば、投資はやらない方がいい。無理にやる必要はないし、余裕のない取引でよい結果は生まれないと思いますから。

どちらにしても、ある程度の資金、最低限参加のできる資金があることが前提となるのが投資だということなのです。そして、その資金は「余裕な資金」であることが大変望ましいということ。相場・マーケットに資金的にやられないように技術を磨き、精神的にやられないように余裕資金を用意する。
「技術が天下一品ならば、資金などそんなに用意する必要が無いのでは?」と、賢い読者のあなたならば考えることかも知れませんが、人間はロボットにはなれないのです。ロボットならば、感情の浮き沈みなどないでしょうが、人間は感情の動物。淡々と粛々と黙って物事をこなす優秀なロボットにはなれず、感情の浮き沈みが伴ってくるのです。
「魔が差した……」ということが人間ならば起こり得ること。しかも、相場・マーケットに参加しているのならば、常に極度のストレス状態の中でしょうから、「つい……」という状態があっても不思議ではないのです。
そんなときに「余裕資金」ならば出直すことは可能です。しかし、「このお金が無くなったら、明日の米が買えない……」ということだともう無理。どんなに技術があっても冷静な判断ができなくなってしまうのです。

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