日本語というのは難しく、捉えようによって大きく意味を変えてしまいます。
相場・マーケットの世界では、読み手が都合よく解釈することが多く、全く別の意味になってしまうことも。
相場・マーケットに参加していると「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」という言葉を、何回も聞いたことがあると思いますが、個人的にですが、この「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」という言葉は、「曖昧過ぎて使いものにならない」と思っています。
「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」という言葉は、急激に上昇したときや上昇し続けたときに「買われ過ぎ」という言葉が使われ、急激に下落したときや下落し続けたときには「売られ過ぎ」なる言葉が使われる傾向が多いようです。
急激に上昇したり、上昇し続けたとしても、何を根拠に「買われ過ぎ」なのかが不明。
急激に下落したり、下落し続けたから「売られ過ぎ」だというのは、主観以外の何物でもなく、主観で相場・マーケットが獲れるのならば、誰も苦労しないということ。
しかし、面白いことに「買われ過ぎ」という相場になると売りたくなるし、「売られ過ぎ」という相場になると買いたくなるのが市場参加者。
とくに、アジア圏の市場参加者は、「買われ過ぎ」で売る傾向が強く、「売られ過ぎ」で買う傾向が強いのです。
「買われ過ぎ」と言われる相場が、そこから上昇してはいけないということはなく、上昇し続けても何も問題はありません。
逆に「売られ過ぎ」の相場が、更に下落し続けることが悪いわけでも何でないのです。
「買われ過ぎは売る」そして「売られ過ぎは買う」という、勝手な思い込み。「買われ過ぎ」を売ってはいけないということではないし、「売られ過ぎ」を買ってはいけないということではありません。
持ちたいポジションを持つのが相場であり、相場はあくまでも自己責任。
好きなポジションを持てばよいのです。
ただ「買われ過ぎ≠売り」であろうし「売られ過ぎ≠買い」だと思っているだけ。
これも主観ですから、アテになどなりませんがね(笑)
明確な数字は出ていませんが、相場・マーケットに携わって25年程度の経験則からのお話ですので。