「貯金ができない！」という理由で家計相談におみえになられる方が結構いらっしゃいます。
ご相談にこられてから、その後の追跡調査ってものをやってみると、「なるほどね！」という傾向が掴めました。
「貯金ができない」ということは、収入と支出がトントンであるか、もしくは支出のほうが多いからできないわけで、収入が支出を上回れば貯蓄ができるということ。
単純に言ってしまえばこれだけのこと。
計算式で書くと【収入≦支出】と言う状態を【収入＞支出】にすれば良いということ。
簡単ですよね、非常に簡単！
紙に書くのは非常に簡単です（笑）
そうなんですよ、紙に書くのは非常に簡単で、説明する方も理論的なことを申し上げるだけだから簡単。
しかし、実行するとなれば、これまでの生活スタイルを変更する必要もあり、ある程度の苦痛を伴うことも考えられるわけで、なかなか行動に移せない。
もう一度いいますと、なかなか行動に移せない！
例えば、何かの臨時収入があったとしましょう。普段から「貯蓄・貯蓄」と念じながら生活しているとストレスになり、「臨時収入なのだから無かったものとして、パァーッと使っちゃえ！」ってなりませんか？（笑）
貯蓄をしようとすれば、ストレスですよ、ストレス。
ストレスになるようなことを好んでやりますか？
しかし、先々のことを考えれば、少しでも貯蓄がないというのも不安で、これまたストレスに……
無理矢理やればストレスに、しかし、何もしなくても不安がストレスに（笑）
追跡調査をしての傾向として「何もしていない」ということになり、それがまたストレスになっている状態のようです。
ただ、今やっていないことは、この先もできません。
できるならばやっているでしょうから、今やっていないことは、たぶん、この先もできないでしょう。
ですから、この先も貯金はできないと思います。
でも、先々のこと、老後のことを考えると、貯金がないと不安ですよね？不安になっても貯金はできないんですよ。感情が先に来て目先の快楽に消費してしまうのですから。
と、いつまで経っても堂々巡りになるだけだから、できないのです！！
などと、切り捨ててしまうのは簡単なのですが、この切り捨てによってどんな感情が生まれるか？
「なんて冷たい人なんだ！こんなに苦しんでいるのに……」となるか？それとも
「そこまで言われたのならば、見返してやる！」と思うか？
あなたの感情を行動に変化させる外圧が必要なんでしょう。
