「投資を始めたいけれども、何から始めたら良いのかがわからない。」
こういう話を頂戴しましたので、個人的な意見を述べさせてもらいます。
「投資を始めたい」というような程度の感覚ならば、今やっている投資で十分なのでは?ということです。
「投資を始めたいと言っているのに、今やっている投資って……」と言うことになるかと思いますが、たぶん、意識をしていないでしょうが、十分に投資をしている方が多いと思います。
まず、投資とはどういうことなのか?と言うことになりますが、Wikipediaには次のように記載されています。
投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる。
どのような形態の投資も、不確実性(リスク)が伴う。一般に、投資による期待収益率が高い場合、不確実性も高まる。この一般則に反する取引が可能な場合、裁定取引が行われ、収益率の低下またはリスクの増大が起こる。
個人的には自己研磨や人間関係に投資という言葉を使うことに違和感がありますが、広義では使う世の中なのでしょうから、これもありだということなのでしょう。
では、投資をしている感覚などないのに、投資をしているというのはどういうことか?となりますが、普通預金です。
銀行などへ預金をしている方が多いと思いますが、金利がほとんどつかないと言えども、銀行への預金は立派な投資でしょう。
オススメするかどうかは別ですが、銀行はお金を預かって、それを様々ところに投資しております。そこから得られた利益の中から利息を払っているのですから、自分では何もしてない状態であっても、銀行等の金融機関にお金を預けて利息を得れば立派な投資です。
そして、これは若干違ってくるかもしれませんが、クレジットカードを使ってポイントを得たり、店舗のポイントカードを得たりする行為も投資でしょう。
現金で購入をすればつかないポイントも、クレジットカードを使えばポイントがつく。そのポイントがまた利用できるわけですから、一定利用金額で貨幣では得られない利息を得ているようなモノです。
理屈としてみれば店舗のポイントカードなども同じです。100円で1ポイントが付けば、100円を100円として消費してしまうか?それとも101円として消費するか?と言うことです。
大きなリスクを背負わずに利息をえているような状態になります。
銀行金利にしてもポイントにしても「利益が小さい!」と言うことはありますが、投資は確実に行っていると言うことはご理解いただけたのではないでしょうか?
で、投資となれば、年利30%だとか100%だとか、上手く行けば3倍だとかってことを考えるかと思います。が、国債の利回りがこれだけ低い状況で年利30%だとか100%って現実的にどうなのでしょう?しかも、「投資を始めたい」という方ですから、投資に対して具体的ではなく、「儲かるのならばやりたい」という感覚だけでしょうから、リターンだけしか考えておらず、リスクに対しての対応ができていない状態で、大きな利益を得ようとするのは間違いではありませんが、危険度が非常に高いと思われます。
投資をしたいということに反対など一切しませんが、もっと具体的になってから始めてみては如何でしょうか?