言葉は難しい。改めて思い知らされました。自分の発言で傷つけてしまう方がいるとなれば、言葉を慎重に選んで発することが大切になってきます。
今村復興大臣が更迭されましたが、その発言がこちら。
「社会的資本等の毀損もいろんな勘定の仕方もございますが、25兆円という数字もあります。これは、まだ東北でですね、あっちの方だったから良かったんですが、これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大なですね、甚大な例に(額に?)なったと思っております。」
今の時代、SNSなどですぐに情報がシェアされ、伝言ゲーム的に独り歩きしてしまう部分があることは否めませんが、注目されているのは「東北で良かった」という言葉だけ。
1分22秒あたりから問題の発言になっていますが、「東北でよかった」ということを言いたいわけではないように聞こえるんですけどね。
言葉足らずの方なのでしょう。これまでの失言も悪意があるようには思えませんが、言葉足らずで誤解を招く。
「東北でも25兆円という莫大な金額になっていますから、これが首都圏だったら更に大きな金額になったと思われます」
としておけば良かったのに……。
人の感情を逆撫でるような表現方法しか持ち合わせていない方なのかもしれません。人が悪いようには思いませんが、誤解を招くような表現がOUTだということなのでしょう。
政治家なのですから、言葉の使い方には気をつけなければならないのでしょうし、誤解ばかりを招いていては仕事にならないと思いますから、更迭も致し方ない結果なのかも?
同じことを表現したり言ったりと言葉にするとしても、TPOということが大切になりますし、最低限のマナーとして、人を傷つけないように表現する必要があるのでしょう。もちろん、意図してきつい言葉を投げかけることもあると思いますが、その場合でも、言葉の前後には注意が必要なのでしょう。
「東北で良かった」と強調されて流されていますが、良かったのは「25兆円で済んだこと」であって、東北が被災したことではないと思うんですけどね。25兆円でも想像もつかない数字ですが、まだ復興に向かっているので良かったということなのでは?
どちらにしても発言者が言葉の受け取り側に気を使わせるような発言をしていることが、政治家としてどうか?ってことにはなると思うので、何度も言いますが更迭は仕方がない。難しいことを分かりやすく伝えるのも政治家の仕事のひとつだと思いますから。
そして、個人的にですが、垂れ流されている情報に対しては、それをそのまま受け取らず、きちんと自分なりに解釈するだけの情報を手間ひまかけて入手する必要があると、更に感じました。