「何故、家計相談を受けて下さったのでしょうか?」
「そこそこの収入はあるとは思うのですが、あんまり貯蓄がなくて」
「貯蓄がしたいのですか?」
「貯蓄がしたいということでもないのですが、みなさんどうなのかなぁと」
「なるほど。あなたの収入に対しての貯蓄の割合が周りのみんなと比べてどんな状況なのかを知りたい。ということでしょうか?」
「そんな感じです」
貯蓄をしたいわけでもないのに、貯蓄額が気になる。
ポケモンには興味がないけれども、ポケモンGOだけは流行っているようだから関心があるという感じと似ている?
「今の貯蓄に不満がありますか?」
「平均とかがよくわからないので……」
「では、無駄遣いをされていると思いますか?」
「多少は……」
「無駄遣いを改善したいのですか?」
「そういうことよりも、みなさんはどうなのかなぁと。貯蓄額に問題があれば、改善しないとならないとは思っています」
あくまでも自分自身の考えというよりも、周りの方々と比べて自分の位置がどんな状況なのか?ということが大切な方って多いのではないですか?
例えば家族構成によっても変わってきます。1人暮らしなのか?扶養家族が存在するのか?世帯年収で考えるのか?それとも1人の収入だけで考えるのか?もちろん、年齢によっても変わってきて当然のこと。
ひとつの判断基準として、統計などを駆使した平均値というモノを用いることは必要だと思いますが、平均値等が絶対的な判断基準としてしまうのは、個性を失わせてしまう結果になりかねません。
協調性が絶対だと教えられて育ってきた日本の教育ですから、それはそれで仕方がないのでしょうけれども、あまり周りを気にし過ぎても……
周りを気にし過ぎて望んだ結果を得られるのでしたら、もっともっと気にすると良いと思いますが、気にしたところで気にした分だけストレスとなったり、時間の無駄になったりということになりませんかね?
まず考えたいのは、あなたの望む未来。
ライフプランというモノです。
これが明確にならないと、周りと比べることしかできないのでしょうが、小さな夢でも描いておくと良いでしょう。
それに向かって必要な資金などが考えられますから。
平均なんてクソ喰らえって感じで、あなたの人生を楽しみましょ!