2015/12/04に米雇用統計の発表があり、市場予想よりも良い数字が出てきたことにより、米国の利上げは決定的になった模様。
お金は低い金利で借り入れて、高い利回りで運用するのが基本。
高い利回りで借り入れて、低い利回りで運用すれば、破綻の道へまっしぐらでしょうから。
現状では日本も米国もゼロ金利金融政策を実施中。
足並みがそろっていたわけですが、いち早く実体経済の好調さが浮き彫りになってきた米国は利上げに踏み切り、遅れを取っている日本はゼロ金利金融政策を実行するだけ。
ここで日本と米国の間に金利差が生まれてきます。
金利差が生まれてくるということは、その鞘を狙ってお金は動いてくるのでしょう。
低い金利で借り入れ、高利回りで運用する
この例に倣えば、日本で資金を調達し、米国で運用するということになってくるのでしょう。
日本で借り入れた資金以上の利回りで、米国で運用すれば良いのですから。
すると為替はどういう現象を生み出してくるのか?を考えてみると、円を借りてドルで運用なのですから、円からドルへのシフト、すなわち円売りドル買いの形が生まれてくるのでしょう。
ドル買い円売りのポジションとなれば、為替はドル高円安。
金利差だけを考えれば、ドル高円安の形となり、日本にとっては好ましくない円安になってくるのかもしれません。
もちろん、為替が金利差だけで動くことはないのでしょうが、金利差がついてくるということは、根底にドル高円安の流れが常につきまとっているということを念頭に置きながらの対応が必要となってくるのでしょう。
円キャリートレードの復活ということなのかもしれません。