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徒然日記 経済 資産運用

マイナス金利の日本円が売られ、利上げをする米ドルが売られる理由

マイナス金利の日本円が売られ、利上げをする米ドルが売られる理由

マイナス金利を導入している日本円が買われて、今後利上げをしようとしている米ドルが売られる。
非常に不思議な話ではありますが、これが相場だってこと。
理屈じゃないってことなんですよね。

マイナス金利の導入の日本だということも、今後利上げをすると言われている米国にしても、周知の事実。
そして、誰もが円が売られてドルが買われると考えていたわけで、考えていたからこそ、今の円買いドル売りの流れになっているのでしょう。

「何処から相場を見るのか?」という視点の問題にもなると思いますが、為替が「金利差だけ」で動いていると考えている方がアマちゃん(笑)
ファンダメンタルで相場を考えるのならば、すべてのことを網羅しておかないと、相場の流れとは裏腹のポジションを取らされてしまうということなのでしょう。

世界経済

マイナス金利を導入している日本円が売られて、利上げをしようとしている米ドルが買われるという考え方が間違っているわけではないのです。ここは勘違いをしないで欲しいのですが、決して間違っているわけではありません。
今の相場の流れとは逆行しているというだけの話なのです。

金融経済と実体経済という2つの経済が地球上に存在し、金融経済が多大な影響を実体経済に及ぼしていると考えれば、理論など関係ありませんよね?
経済は数学にはなり切れない産物ですから、1+1=2という数学の公式は当てはまらない。
1+1=3だとか1+1=-5だとかになるのが経済。

そして、経済は都合の良いようにファンダメンタルを当てはめて理解させようとしています。
円安ならば株高で、円高ならば株安。
この公式が成り立つのならば、株高ならば円安で株安ならば円高が常に成り立っていないとおかしい。
しかし、そうではありませんよね?
株高・円高の状況だってあるし、逆に円安・株安の状況だってある。
なんでもあとから値動きに都合の良いファンダメンタルを当てはめてくるだけ。

では、何故、マイナス金利を導入している円を買って、利上げをしようとしている米ドルを売っているのかといえば、マーケットの流れがドル売り円買いの流れであるから。
そして、何故このような流れになったのかといえば、大量の資金がドル売り円買いのポジションを取ったほうが「利益が出る」と考えているから。

安全資産の円買いと言われていますが、安全資産であろうとなかろうと、利益が出ると思った大量の資金が円を売ってくれば円安になるし、円を買ってくれば円高になるというだけの話なのです。

相場で利益をあげるには、ファンダメンタルを理解することが重要なのではなく、大量の資金が何処に流れて、どのような方向に向かっているのかを知ることが大切なのでしょう。
金融経済は利益があがればそれだけでいいのですから。

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