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マイナス金利から10年国債が買われて、住宅ローンの固定金利が下がることに……

マイナス金利から10年国債が買われて、住宅ローンの固定金利が下がることに……

甘かった……。完全に見誤った。市場心理が読めていなかった。単純な行動に出てしまうとは……

2月、4行が引き下げ 3月低下加速か (出処:毎日新聞)

マイナス金利を導入され、銀行がどんな行動に出るのか?に注目していましたが、答えは単純明快なモノになってしまいました。

 

住宅ローン

新たな当座預金の一部がマイナス金利に⇒当座預金を避け国債の購入⇒国債の金利が低下

住宅ローンは固定金利と変動金利。10年国債の金利が固定金利に反映され、短期プライムレートによって変動金利が決まってくる。
10年国債が買われて金利が下がっているのだから、固定金利が下がっても仕方がないのでしょう。

 

何処を見誤ってしまったのか?

まず、民間金融機関が国債を買い続けることをするのか?と言う疑問。
そして、マイナス金利は一部の当座預金に対してであり、政策金利ではないということへの過剰評価。
政策金利が下げられたならば、短期プライムレートも下がって変動金利が低下するというのは分かるのですが、政策金利は据え置きですからねぇ。
ここが最大の見誤った場所。

マイナス金利と言っても手数料を徴収するだけの話ですから、民間金融機関がマイナスとなる部分を、消費者に求めてくるという状態になると考えたのですが甘かった……。

マイナス金利導入で、民間金融機関は貸出金利を上昇させるということをするかと思ったのですが、そこまでアコギなことをしてこなかった(笑)

「市場にお金を出せ!」と言われても、出せるところには出しており、これ以上市場に出してもリスクが大きくなるだけだということなのでしょう。
回収の見込めないところにお金を出せば不良債権になるだけ。回収見込みのある場所には十分に資金の供給を行っているということ。
民間金融機関も大変ですよね。

民間金融機関の心理を見誤った状態です。
「値下げ競争にまっしぐら!」だということなのでしょう。

 

本当の狙いは?

まぁ、見誤ったのは見誤ったわけで、そこは素直に受け入れるとして、日銀の本来の目的と考える「円安・株高」という見解はまだ否定されていないようです。
金融政策でなんとかなるのは「円安・株高」くらいまででしょう。民間金融機関の貸出先まで考えられないし、口すら出せないのが日銀。
最低限の目的達成のためにマイナス金利を導入したってことなんでしょう。
出来る限りの金融政策で、インフレ目標を達成させようとしているということ。金利政策だけで実体経済まで変化させることなど難し過ぎるでしょうからね。

ただ、この「円安・株高」にしても、金融市場に馴染むまでの話。
飲み続けると薬が効かなくなるように、瞬発的な効果はあっても、継続するかどうかとなれば別。
あとどのくらい「円安・株高」は続けられるのでしょうか???

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