為替の値動きを検証するときも、株式の値動きを検証するときにも、ファンダメンタル的なことを一切無視しておりますので、要人が何を言おうと、どんな金融政策を打ち出そうと、巷で言われていることが何であろうと、個人的には一切関係がありません。
もちろん、すべてが価格決定要因のひとつではあるのでしょうが、それだけで決まるはずもなく、あくまでも決定要因のひとつだという域をはみ出さないモノだと考えております。
ですから、トランプ氏が米次期大統領だろうと、東京五輪が開催されようと、米国の金利が上昇しようとも、ひとつの要因でありそれだけで云々カンヌンとは言えません。
かと言って、評論家の方々を批判するわけではありません。分かりやすく分析してくれており、いい情報を提供してくれていると思っています。
しかし、「その情報だけで利益が上がるのか?」となれば疑問。さまざま要因が重なり合って価格が決定されているでしょうから、一筋縄ではいかないのがマーケット。
上昇し続けているドル円相場に株式相場。いったいいつまで上昇をし続けるのか?興味の尽きないところですが、この値動きをしている状態で、あなたにドルが買えますか?そして、株式が買えますか?
たいていの方が「買えない」となるでしょうし、買えないからこそ「いつまで?」と考えているのでしょう?買えている人はいつ手仕舞っても利益ですから、ピンポイントで「いつまで?」などと探さないでしょう。
買えない相場は強いのです。買えないから上昇するのであって、押し目待ちに押し目なしなのです。だから相場は成り立ち、利益を出す人と損失を生んでしまう人に別れるのです。
逆に言えば、買えてしまう相場は弱いのかもしれませんし、みんなで仲良く買える相場は天井なのかもしれません。天井は総強気でみんなで仲良く買ってしまったから天井となるのでしょうから、わたしとあなたで仲良く買ったときが天井なのかも?
買いだと思ったときに買い、ダメならば損切る。基本に立ち返ることが必要でしょう。リスクを背負わなければリターンは得られません。そして損が嫌なら相場は張れません。