米国の次期大統領がトランプ氏に決まり、為替の動きがどうなっているのか?その辺を少し探っておきたいと思います。
時期的に為替が転換するのは「米大統領選挙」と言うことは、6月の時点でエントリーしていますので、詳しいことはそちらで御覧下さい。
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そして、今回の大統領選挙は、トランプ氏が勝つのか?それともクリントン氏が勝つのか?全くわからない状況だったにもかかわらず、何故かクリントン氏有利という下馬評が流れていました。
この辺のことは、さまざまな利害関係があったのでしょうから、垂れ流しになっている情報を鵜呑みにしてしまう危険性を教えてくれたものと考えております。
情報は自分で分析しないと、インフォメーションのままであると言うことです。
そして、マーケットで散々言われていたことは、「トランプ氏ならばドル安円高になり、クリントン氏ならば利上げからドル高円安になる」と言うことです。
それが蓋を開けてみたら……
ドル高円安に動いているわけです。
ようは「マーケットはうごいたい方向に動いており、政治が為替を決める時代ではない」と言うことなのでしょう。
昔ながらの頭の固い方々は「何で?何で?」となりますが、頭の柔らかい方々は、マーケットの動きに素直に対応ができているのでしょう。
ファンダメンタルズ分析の難しさ……とでも表現するとピンっとくるかもしれません。
「大統領選挙前後の時期に為替は転換する可能性がある」と6月の時点でチャートは言っております。ですから、テクニカル分析をしている方々にとっては、大統領選挙で誰が勝とうが関係のない話だったということ。
チャートは素直に陽転しているように観えています。
このまま何処までも円安に動くことができるのか?
これは誰にも分からないことではありますが、チャートを眺めてみると支えられて反転していることが確認できます。
もちろんデッドクロスしてしまえば、そこから売りが加速という状況だったわけですが、止めるべきところで止まったのが今の相場。
素直に対応しておくことが無難なのかもしれません。
ちなみに今回の下げは、125.66円から99.00円まで。この下げに対する戻りを計算しておくと
0.382=109.18円
0.5=112.33円
0.618=115.48円
となっています。
上昇の速度にも影響を与えられますから、一概にいくらだと言うことは難しいのですが、112.33円あたりはあっさりと狙えるのかもしれません。
専門家や評論家の言っていることを鵜呑みにせず、自分なりに分析することが大切だということでしょう。そして「予想」を逆さから読むと「うそよ」となることを、認識しておく必要があるのでしょう。