求人倍率はバブル経済を抜いたが、そもそも求人倍率で景気は測れるの?

厚生労働省が4月の求人倍率を公表しました。1.48倍でバブル経済期の求人倍率を抜き、1974年2月以来43年2カ月ぶりの高さになったようです。
【求人倍率が上昇⇒人手不足⇒好景気】
こんな図式がすぐに浮かんでくると思いますが、あなたはバブル経済期と同等の景気の良さを実感していますか?

そもそもの話として、求人倍率とは何なのか?と言うことです。求人倍率とは大雑把に言うと、ハローワークを介した求人数と求職数との割合です。
ハローワークを介していない求人数も求職数も含まれていません。ついでに申し上げると、新卒の数も含まれていません。
ですから求人倍率というモノを分かりやすく表現すると、ハローワークを介した中途採用求人倍率であるということです。

これだけでも景気の良さを実感するのは不可能かと思いますが、ハローワークを使う方ってどういう方々でしょう?もちろん、仕事をしたい方々が仕事を求めて求職をしに行き、仕事があっても人手不足な企業が求人をしに行くのでしょうが、これって建前じゃないですかね?

失業保険を貰うためには、ハローワークに通う必要があり、求職というより保険目当てじゃないですか?そして失業保険が切れても通いますかね?
逆に求人に行く企業の全部が全部とは言いませんが、助成金目当てと言う部分が少なからずありませんか?

穿った目線になっているのは百も承知ですが、中にはそういう方々もおり、真剣に求職や求人の場としてだけハローワークを活用していないのでは?と考えてしまうのは私だけでしょうか?

ですから、求人倍率がバブル経済期を抜いたと言っても「だからどうしたの?」という感想しか持てないのです。

景気が良くなるというのは、感覚的な部分が非常に大きいと思うのが持論。経済指標の数字がどうこう言っても、それはあくまでも数字であって、実感がなければ話にならない。

そして、景気が良くなるというのは、お金が世の中を回るということであり、何処かでお金が止まってしまうという状態ではありません。
求人倍率を100%信じて、売り手市場になっているとしましょう。そして、求人の中身を精査すると、求人に出ているのはパートが多くなっているだけであり、正社員を求めているわけではないという事実。求職者は正社員になりたい人が多いわけですから、大きな隔たりがあるわけです。

そしてパートだけが増えたとしましょう。すると消費は増えますでしょうか?安定していないパートでは貯蓄に回す割合が増えるだけで、消費をしようという気分にはならないように思うわけです。
それが証拠に総務省統計局からの発表によると、家計の支出は増えていないということ。
これでは景気が良くなっているとは言えないでしょう。

景気が良くなったと言えるのは、求人倍率の上昇ではなく、景気が良くなったと私もあなたも実感できだときなのでは?

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