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女房を質に入れても売り叩く相場が……

女房を質に入れても売り叩く相場が……

いざなぎ景気を超えた景気だとか、日銀の短観も10年ぶりの高水準と、驚くような景気の良さを示しています。あくまでも数字上は……
景気の良さを実感できている方も、忙しいだけで全くお金にならないと嘆いている方もいらっしゃるかと思いますが、景気の良さなど国民の実感などさておき、数字が良くなるように持っていけば良いということなのでしょう。
ようは、金融経済の景気の良さと実体経済の景気の良さの違いのような感じだと思われますが。

これだけ景気が良くなると、「アベノミクスも金融部門は成功だね!」と言うことで良かった良かったとなるのでしょうが、アベノミクスを支えていた異次元緩和と言うのはどうなるのでしょう?
インフレ率を2%にするってことで、株を買ったり国債を買ったりと、胴元が自分で買うという変な行為が続いているわけです。
インフレ率など2%には程遠い状況なので、異次元緩和は継続なのでしょうが、いざなぎ景気を抜いたとか、日銀短観が10年ぶりの高水準となっているこの時期においても、株を買い続けるだけの理由があるのでしょうか?

インフレ率が2%になるまで、株は買うし国債も買い続ける!と言うことになると、もうめちゃくちゃです。年間6兆円規模で購入し続けている株ですから、近い将来、すべての企業が日銀が筆頭株主になり、日本政府の傘下に入ってしまうようなことに……
民主社会主義国を作りたいのでしょうか?

そして、日経平均株価の2000円分くらいは日銀の買いによって作られている相場だと言われています。日銀が買わなくなれば当然下がるでしょうし、万が一保有を減らしてくれば暴落もあり得るのでしょう。
だから、こんなに景気が良いと言われている状況でも異次元緩和策がヤメられない。ヤメた途端に金融経済が飛んでしまうのでしょうから。

しかし、消費増税前で東京五輪前にヤメないと、消費増税後の東京五輪後に株価クラッシュとなれば、立ち直れなくなると思いますが……

手を出したらいけない政策を終息へ向かわせ、そしてどうやってツケの回収に走るのでしょうかね?
女房を質に入れても売り叩く相場が近いかもしれません。

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