住宅ローン、もう一度ここを考えて

新たに住宅を購入するとき、十分な資金があって住宅ローンを心配する必要がない状態が望ましいのでしょうが、そういう方々はご相談にきてくれません。
不安はないし、資金不足になる心配もないのに相談をする必要などまったくないわけです。

ご相談にこられる方は、不安があったり、確認のために使ってくださるわけですから、何らかの問題点を抱えているということでしょう。
「問題は解決されるために生まれてくる」といいますが、解決できない問題ってないのでしょうね。

で、「ちょっと苦しくなるんじゃない?」という状態で出てくるのが、「私がパートに出ます」とか「妻が復職します」という話です。
これで5万円なり10万円の収入を見込んでいるパターン。
危険だと思うんですよね。危険というより非常に危険。
これらは取らぬ狸の皮算用的な発想に近いんです。

まず、パート先や復職先が決まっているのかどうか?
パートに出るとか復職をすると言っても、それはこちら側の勝手な言い分であって、受け入れ体制が雇い主の方に出てきているのか?ということです。
半年先、1年先に仕事場が決まった場合に、それまで持ちこたえられる?ってことです。

次に5万円なり10万円なりの収入が確実なのか?ってこと。
正社員で入社すれば固定給があるから計算ができやすいのでしょうが、パートの場合には時間給ですから、それだけの金額を稼ぐシフトが組めるのか?ということです。
単純に時給1000円で1日5時間の20日間労働で10万円と計算をすることはできますが、これだけの仕事をするって大変ですよ。

この辺までは「だよな~」と納得してくださると思うのです。結構想像もしやすいことでしょうから。

次は「出費増」ということを考えているか?と言うことです。たいていのこういう話をしてきて「出費増」の話に入ると「???」となります。
足りないから稼ぐのであって、足りない数字を埋めようと取らぬ狸の皮算用をしてしまうのですが、収入を得ようとすると出費が増えます。必要経費というやつです。
パートに出るだけで表に出ます。これまで以上に表に出ることになります。これだけでわかりますよね?人が動けばお金がかかるのです。女性が表に出るのならば、それなりの身だしなみをされるでしょうから、色々と経費が嵩みます。
そして、この辺が読みづらいのですが、食費が増えてしまうのです。
1日5時間も週に5日も働けば疲れます。晩御飯が外食になったり、出前になったりお弁当を買ったり……そんなことがどうしても増えてしまいます。
ロボットじゃないのですから「油をさしておけば平気だろ?」みたいな話にはなりません。
収入のすべてが家計に入ってくるということではないということです。

そして、家にいた方が表に出れば、これまでは「家事」だけでしたが、「家事+仕事」となり全体の仕事量が増えてしまいます。旦那のほうが家事を分担し受け入れるだけの覚悟がないと危険ですよね。
こんな些細な事からせっかく住まいを購入したのに、不仲になってしまうこともあるのですから。

あとは税金の問題とかありますが、ここまでお話すると「もう一回考えます」ということになる方々が多いです。
ちょっと無理をすればなんとかなると頑張ることは良いことですが、想像の域を出ないうちは辛くないことも、実際に行動に出ると非常に辛いのです。

住まいを購入しないほうが良いということではありません。しっかりと家族で協力しあって、楽しい家庭を築いてもらうためには、現実を眺めてもらう必要があるのです。
それでも「イケる!」となれば、頑張ってもらえばいいと思います。先のことなど誰にも分かりはしないのですから。

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