もやし業者が悲鳴をあげているようです。が、何故、価格をあげないのか?

最近ニュースでは「もやし業者が悲鳴」と言うことを流しています。販売価格が値下がりをし続けているのに、原料が値上がりし、円安も後押しして、業者が廃業に追い込まていると言うことのようです。だから「販売価格をあげて下さい」という結論のようなのです。

もやし生産協会

「もやし=安い」というイメージもありますし、ラーメンなどのかさ増しにはもやしを大量に乗せて見栄えを良くしたりするのですから、安くないと困ったことになる飲食店なども多いのでしょう。

切実に訴えているもやし生産協会。情に訴える作戦に出ているのでしょう。

もやしという食品が、戦略物資などで価格は政府が決めていると言うことならば話は別ですが、価格は自分で決められるモノ。「廃業に追い込まれる業者を周りで見ながらも、何故、値上げをせずに値下げばかりを続けてきたのか?」という疑問をニュースが流れる度に感じてしまうこと。
グラフはもやし生産協会のHPから拝借しております。)

「値上げに応じない業者には、卸さなければ良いだけでは?」そんなに単純なことではないのは分かりますが、金を支払わずにモノだけよこせって、それは恐喝。スーパーでも「1袋50円とか60円で売ってみれば良いんじゃない?」と思ってします。
それで解決をするのならば……

2009年には全国で230社以上あった生産者は100社以上廃業し、現時点では130社を切っています。さらにこの状況を前に廃業やむなしと判断する生産者情報も少なくありません。

 

230社以上の生産者があったときには、それだけの需要があったということなのでしょう。そして、当時の価格で購入する業者や消費者が多数存在したということ。
100社以上が廃業に追い込まれたということは、供給過多になったということであり、逆の立場から言えば需要の減少となったのでしょう。それ以上のことは何もなく、それ以下のことも何もないということ。

「原料が値上がりし、円安になって価格を上昇させなければ存続ができないと言うことなのに、価格が下がっているのは何故?」
それは、こういう状況においても供給過多だということでしょう。供給過多だということは、130社しか残っていない業者ではありますが、まだ生産能力が高過ぎるということ。
業者が淘汰されて、供給量と需要量のバランスが取れないと、価格は下がり続けてしまうのでしょう。

別に業者を潰せと言っているわけではありません。事実として、供給過多だから価格が下落しているのだろうと言うこと。

これはもやし生産協会も理解しているのでしょうが、仲間内を潰せと言うことはできないでしょうし、出来る策となれば、情に訴えるしかないのでしょう。

もやしは主役になりきれない名脇役。なくなっては困るけれども、ある程度の期間ならば食さなくても気にならない。あれば助かるけど、なくとも命に別状の生じない食物。

情に訴えれば目先はなんとかなっても続かない。とりあえず、値上げをしてみて、市場の反応を見ないとならないのでしょう。まだ130社もあれば、協調値上げに応じない会社も出てくるでしょうから、どんな形になっても、もう一段の生産量の見直しを業界全体が迫られてしまうのでしょうけれども……

廃業とかというと悲しくなるので、なんとか頑張ってもらいたいものではありますが、もやしだけではなく、違う野菜に目を向けるのも、方法のひとつだとは思いますけどね。

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